庭は第二のリビングである。庭に家族が集まり、家族の友人知人が集える場所である。そこで遊び、話し、食事をしたりする。
田畑の広がる郊外にある住宅である。周囲に高い建物はなく空の広さを感じる気持ちのいい敷地であった。敷地の広さも十分にあり、計画によっていかような表情を作ることが可能である中、庭を中心とすることによってどの部屋からも庭と行き来し、いつでも集うことのできる交流の場とし、その場を開放的な空間とするため空を広く見えるようにすることとした。
田畑に囲まれるように庭を配し、庭を囲むようにL型に建築を配置し各部屋から庭を眺めるようにした、またウッドデッキをLの端点から端点まで大きな三角形にすることにより、各部屋から外に出てまた違う部屋へ行くことができる。ウッドデッキは庭と部屋とをつなぐ空間として靴を履くことなく気軽に外に出ることができる。
平屋とすることで建築による圧迫感をなくし、より庭が敷地の外の空間と繋がるように、また家と庭が一体となり日々の暮らしの中で自然の美しさや豊かさや快適さを感じるように心掛けた。